皆さんこんにちは、のづです。
夏ですな。私の住むあたりも恐ろしく暑く*1、夏真っ盛りを通り越し、「酷」や「烈」とでも呼びたくなる日々が続いております。
さて、そんな暑さを吹き飛ばすかのような怪奇譚「存在しない戦国無双の怪」をお届けします。
これはもともとTwitter上にて「#存在しない戦国無双の回*2」というハッシュタグのもと、つぶやかれた断片的な戦国無双シリーズに関する記述です。今回はこれを収集*3、整理、再構成した、一人の人間の欲望の粋と呼ぶべき狂気をご覧に入れます。
Twitterという媒体で行われたものであるため、140字で表現できるワンシチュエーション。これまで以上に無責任でまとまりのない妄想に震えてください。

第6章で秀吉の訃報が届けられた際に最上義光が「秀吉ってのはな、俺達みたいな駒を平気で切り捨てられる人間なんだ。それの子飼いどもとなら幾分か家康の野郎のほうが信じられる」って吐き捨てて早々に東軍入りを決意する回 #存在しない戦国無双の回
— 真のづ (@shin_notturia) 2019年7月1日
とくに4まての戦国無双シリーズにて優遇され、好意的解釈ないし配慮がされがちであった豊臣秀吉に対し、強い敵愾心を抱くキャラクターとして最上義光を設定したものてすね。「秀吉が切り捨てる」と「駒」を並べることで、秀吉の秀次切腹命令に際し処刑された最上義光の娘である駒姫を想起させようという狙いがあっての言い回しです。
戦国無双に最上はまだ出てないんだけど、「豊臣は好かん。好かん者にまで笑えとぬかす傲慢さが何より好かん」ってセリフがめちゃくちゃ好きなんすよ。
— 真のづ (@shin_notturia) 2019年2月20日
この他にも、一貫して最上義光には、「ダンディな、政宗の叔父」というキャラ造形を求めています。「まだ出てないんだけど、」で進めるスタイル、今見るとメチャクチャ怖いですね。
奸智に長けながらも直情的な政宗を、からかいつつ育てた最上の最高傑作が壮年期政宗なんだよ!!!!なぁ!!!!そう思うだろハム太郎!!!!そうなのだ!!!小田原で綾様から突きつけられた武家の女としての生き方に長谷堂で自分なりの答えを返す愛姫とともに成長する若夫婦として出すのだ!!!!
— 真のづ (@shin_notturia) 2018年10月2日
もうこの辺とかはひどいことこの上ないけれど、以前書いた記事の原型とも言えます。本当にこの頃はこういった話しかしていない。
さて、最上義光や愛姫、要するに伊達政宗関連以外ではこんなことを言っていたようめす。
復讐に燃える孫市に対して秀吉が、友として止めようとするも「利や非じゃねえ。死んだ仲間が報われるなんて思ってねぇ。俺は俺の手でこの人生を完結させるだけだ」と振り切っていき、後年秀吉は孫市を通してしまった事をもって「信長様は俺が殺した」と悔い続けるようになる回 #存在しない戦国無双の回
— 真のづ (@shin_notturia) 2019年7月1日
秀吉が晩年に枕元に立つ信長に怯えるという描写はいつ頃から始まったんでしょうね。一般に軽率・短慮・偶然に起こったイベントは、実はそこに至るまでに作中でのロジックがあり、あくまで必然であったという運命論的な解釈がすごく好きなんですよね。2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は、このテイストが全編にわたって続く大傑作でしたね。読み方によっては本能寺の変の黒幕秀吉説と言うこともできるという曖昧さも気に入っています。
元就が「私を殺せば尼子の再興が成る…その短絡的かつ楽観的な勇猛さこそが毛利にとって危険なんだ。だから山中鹿之助はここで討たなくてはならない。彼のような逆境に折れぬ存在は、多くの者から人気を博すだろうからね」と困り顔で隆景に伝える回 #存在しない戦国無双の回
— 真のづ (@shin_notturia) 2019年7月1日
毛利元就には謀将としての側面をもっと強く出して欲しい。しかし好々爺としての今までのキャラクター*4を残したい。その結果、日常会話のテンションで謀略を展開するサイコパス的な人物像に。このくらい言っていいと思うんですよね。言うまでもありませんが、元就のセリフは、山中鹿之介が講談で人気を博すことを予見したものとなっています。
姉川の戦い前夜、浅井長政が「義兄を討つのは朝倉への義…そう信じてきた。だが…だが確かに今、某は喜びを感じている。義兄を討ち、天下を動かす一人となり得る事に興奮している…」と自身の野心を自覚してしまう回 #存在しない戦国無双の回
— 真のづ (@shin_notturia) 2019年7月2日
「信義」をキーワードとした4までの甘すぎるほどの好青年な浅井長政に、厚みを持たせたかったんですね。そもそも義理のみで動くのは、ちょっとばかし現実的でなくて世界観をチープなものにしてしまうと思うんですね。*5
戦国時代に対立して、歴史的事実として和解することもないのならもっと命がけになってほしいんですよね……
敬語の草尾幸村と口の悪い平田又兵衛がこんな感じで出陣する大坂の陣が見たい…コーエー…頼む………… pic.twitter.com/cLJcXBE1CH
— 真のづ (@shin_notturia) 2018年3月31日
戦国無双の後藤又兵衛は死に場所を求めて豊臣方に与するので、豊臣の勝利を目指して戦う幸村と共闘しながらも反目し、幸村が唯一対等に軽口も叩く濃い目のブロマンスが描かれている #公式設定ではないということは重々承知しているがなぜか自分の妄想の中でデフォルトになってしまっている二次創作設定
— 真のづ (@shin_notturia) 2024年1月12日
真田幸村と後藤又兵衛のコンビに関するもの。ちなみに上のツイートでの「平田又兵衛」とは、平田広明が演じる後藤又兵衛のことです。のちに更に脳内キャスティング会議*6を重ねた結果、三上哲に変更されました。
いかがだったでしょうか?いかがだったかと言われても困りますね。
しかしこうして見返すと、本当に2016年〜2020年あたりまではこんなことばっかり呟いていたようですね。怖いですね〜
現実には戦国無双5が信長メインの完全?仕切りなおし*7となり、もはや私が望んだ4までの世界を重厚にする路線は希望は潰えたのでした。