のづ記

Twitterは@shin_notturiaです。本とかゲームとか怖い話とか。

11月に触れたもの

皆さんこんにちは、のづです。
今回は月1くらいのペースで見たり触れたりしたものを紹介する記事です。

【本の話】
木犀あこ『ホテル・ウィンチェスターと444人の亡霊』(講談社タイガ)
 以前より新刊を追い続けている木犀あこ女史の最新刊。これに関しては読後のテンションのまま独立した記事を一本書いたので、詳細はそちらで。
notturia.hatenablog.com
本を愛する人間が書く本は最高なんだなぁ…




高島俊男李白杜甫』(講談社学術文庫)

李白と杜甫 (講談社学術文庫)

李白と杜甫 (講談社学術文庫)

 これまた何度も紹介している高島俊男の一冊。唐代に輩出された漢詩の大巨人、李白杜甫。全く異なる性向の二人の人生を追いながら、その時々に作られた彼らの詩を読み解きます。学術文庫でありながら、軽妙な語り口は相変わらずピカイチです。書き下しが今日においては本質的に不要であるとする筆者の主張が反映され、漢詩の訳は現代語でなされており、これがまた読みやすい。



石川文康『カント入門』(ちくま新書)
 人生の中で避けて通ってきた哲学や倫理といった領域。しかしながら、30を前に、最低限知っておきたいなぁと思い立ち手に取りました。ふーむ、なるほど。なるほど…?何割理解できたか分かりませんが、善く生きようと思える機会になれたのは、良かったのかなぁ、と

カント入門 (ちくま新書)

カント入門 (ちくま新書)






仲谷鳰やがて君になる』(電撃コミックスNEXT)
 4年半の連載が今年10月に完結した『やが君』。コミックスでも最終巻が販売されたので、このタイミングで。いやぁ…よかった。好きだ…。好きになるって、いいなぁ…。丁寧な筆致、繊細で気取らない10代の心理描写…。同人活動の時点で有名であったとはいえ、商業誌デビュー作とは思えぬ完成度、次回作にも期待したいですし、この世界の続きも見たいです。はぁ…好きだ……

やがて君になる(8) (電撃コミックスNEXT)

やがて君になる(8) (電撃コミックスNEXT)




【音楽の話】
岡村靖幸さらにRHYMESTERマクガフィン

岡村靖幸さらにライムスター「マクガフィン」
 結成30年を迎えたRHYMESTER岡村靖幸とコラボした新曲。映画用語である「マクガフィン」と題するだけあり、随所に盛り込まれた映画知識を盛り込み、小うるささすら感じるほど語彙力豊かに硬く韻を踏む宇多丸、スキルフルに高度なラップをこなすMummy-D、楽曲の魅力を120%引き出すDJ-JIN、そしてセクシーに歌い上げ楽曲の世界観をバキッと固める岡村靖幸…。4人の持ち味が最大限活かされ、相乗効果を生んだ2019年、いやRHYMESTER内でもベスト級の一曲です。




11月はこんな感じです。
映画を観に行けていないので、『ドクタースリープ』あたりを観に行こうかなぁ