皆さんこんにちは、のづです。
進級、卒業、進学、入社、異動……毎年のことですが、ライフステージを問わず年度末から年度始めというのは多かれ少なかれ環境が変わるのが常で、どうにも実態以上に忙しく思えてしまいますね。
自然と気持ちもささくれ立ったり、気を張ってしまいがちな方も多いのではないでしょうか?。
せっかくの新年度、願わくば心穏やかに、気持ちの良い緊張感のなかで生きていきたいものです。
さて、今回はそんなストレスを溜め込みがちなこの時期にこそ読んでほしい『ふわふわのくま』シリーズを一挙に全巻紹介しようという記事です。
なお、「ふわふわのくま」という存在そのものについては、弊ブログの過去記事をご参照ください。
それでは早速いってみましょう!
なお、激推していますが、のづには1円もはいりません。ステマでも案件でもないのでご安心ください。
1,『ふわふわのくま A Fluffy Polar Bear』
記念すべき第一作。いまの熊と比べるとだいぶスリムで賢さを感じさせる顔つきてですね。生まれたてのくまが、とある災難に巻き込まれてから家に帰るまでの物語です。行きて帰りし物語ですね。
今作はYouTubeに動画版もありますので、こちらから触れてみるのもいいかもしれません。
2,『1000000ROSES』
シリーズ内でも特異な存在感を放つ本作。ある女性くまに恋をした男性くまは、彼女に毎日バラの花を贈ります。タイトルにもなった100万本に到達したとき、物語はどのような結末を迎えるのか…
このあと紹介する2023年の新刊『ふわふわのくま ニューヨーク』と並ぶビターさと温かさが調和した一冊です。
3,『ふわふわのくま JAPAN』
ふわふわのくまの世界各地訪問シリーズの第一弾となる『JAPAN』では、岐阜県は白川郷、世界遺産登録もされている合掌造の日本の郷山での様子が描かれます。
どうにも主人公となるオレンジくま*1は日本に来るとトラブルに巻き込まれる傾向が強いようです。
以降のシリーズにも続く風景スケッチのような繊細で柔らかな景色と、ややステレオタイプ気味な現地の格好をしたご当地くま(便宜上こう呼びます)の可愛らしい服装というのも本シリーズの魅力です。『ふわふわのくま』シリーズは読む旅行でもあるのです。
4,『ふわふわのくま なつかしいドイツの街・ツェレで遊ぶ』
朝日新聞出版から刊行された本作。そのため街の書店などの実店舗での入手が可能である分、他の作品よりもゲットしやすい一冊かもしれません。
個人的にはドイツの石畳の道に広がるマーケットの様子がとても好きです。
5, 『ふわふわのくま 真鶴』
神奈川県足柄下郡真鶴町。人口約6200人、2017年には県内最初の過疎地域指定がなされた小さな港街です。wikipediaにそう書いてありました。
そんな港町に訪れたオレンジくま。島国日本の海の幸に舌鼓を打ち、海風吹く港を歩きます。この頃からくまがだんだん肥えてきた気がしますね。
6,『ふわふわのくま ポルトガル』
こちらはヨーロッパ最西部のポルトガルを舞台にした一本。大航海時代*2を切り開いた海洋国家としての側面を強く打ち出した今作は、ラストに独特の寂寥感があります。この古豪を見送る静かながらに勇壮な終わり方含めて個人的に一番思い入れのある作品です。
このあたりから個別にレビュー記事も書いていたりするので、よろしかったらそちらもご高覧ください。
7,『ふわふわのくま ウクライナ』
2021年2月より始まった、ロシアによるウクライナへの軍事侵略。政治的な主張を避ける風潮からか、この事に対し対露姿勢を明確にしているアイコンとなるキャラクターは、日本では中々思いつきません。本作はそんな中でも明らかにウクライナを支持した一本です。物語としてはかなり奇妙なバランスで作られています*3が、ウクライナやパレスチナなどへ思いを馳せてみるのも大事なことですね。
8,『ふわふわのくま ルクセンブルク』
町並みの各所に歴史を色濃く残すヨーロッパの小国ルクセンブルク。本作は日本とは大きく異なる町並みが広がり、上に挙げた『懐しいドイツの街 ツェレで遊ぶ』に通じる異国情緒があります。物語的な起伏は『JAPAN』と『真鶴』を想起させ、在りし日の栄華という点では『ポルトガル』を思わせます。いずれにしてもここまでのシリーズの総集編のような味わいがあります。
9,『ふわふわのくま ニューヨーク』
くまは遂に資本主義の超大国アメリカ合衆国へ。今作はオレンジくまが傍観者的な立ち位置に徹底し、ブロードウェイに夢見た青年くまが辿り着いた場所とは…
この企画のトリの方に持ってきておきながら、新生活に疲労感を覚えている方にはオススメできません。たぶん泣いちゃうから。
10,『ふわふわのくま 百人一首』
Twitter*4にて展開された百人一首をすべて描く企画を書籍化したもの。書籍化に伴い英訳も掲載されており、日本文化を海外発信する気概を感じさせます。
というわけでいずれも魅力的な既刊を簡単ながら紹介いたしました。
この記事がアップされるのは4/5(金)ですから、新しい環境での一週間を乗り越えたはいいものの、心身ともに疲れきった人も少なくないかと。
そんな方々の心が少しでも軽くなりますように。
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