忘備録的に先月の後半あたりから触れた本や映画、音楽についての記事です。お盆休みで時間ができた、何か次読むものや聴くものを探してるときに参考にしていただけたなら幸いです。
本の話
氏原英明『甲子園という病』(新潮文庫)
例にもれず今年もそうですが、炎天下の中、過密なスケジュールで試合し続ける甲子園って明らかにヤバいよね…という本。
日本のスポーツ事情は部活動に…というか「感動シンドローム」とも呼ぶべきものに支配され過ぎている気がします。無責任なエモさ至上主義ですよね。「生涯スポーツ」の概念がもう少し浸透してほしいなぁという次第。
にしお栞『少女巡礼』(サイコミ)
漫画アプリ「サイコミ」で連載されていた作品。全三巻(三巻は電子書籍のみ)。
連載初期から追っていた作品なのですが、あまり紹介してこなかったので、完結したこのタイミングで。百合漫画として括る少し違うかなぁと思います。自分のコンプレックスに向き合うというかなり普遍的なテーマの成長物語。結末の迎え方もよかったです。
初連載ということで粗さは色々とあるのですが、だからこそ応援したくなるような気持にもさせてくれました。この感情は駆け出しバンドに抱く感情と同じです。
福島第一原発のルポで有名になった著者の漁業潜入ルポ。
怖いなぁ、本当だったらいやだなぁ、でも魚食べないって生活は考えられないしなぁ…。
積読となっていたのを再開したので紹介しました。
映像・音楽の話
『ドラゴンクエスト ユアストーリー』(山崎貴監督作品 配給/東宝)
なにかと話題の、というか各レビューサイトや批評家の評も地獄絵図のような様相を呈している作品ですね。いい点に目を向ければいくつかあるものの、やはり一番物議を醸す最後の展開に目が行きがち。もちろんそこもなのですが、個人的には山崎貴監督作品に多くみられる、オーバーな演技と説明口調なセリフが相変わらず抜けてなくて、終始気持ち悪さを感じました。『SBMドラエモン』もそうでしたが、必要以上になよなよした男がテンパりながら顔真っ赤にして独り相撲するの好きですよね山崎監督。
いま公開されている『アルキメデスの大戦』は傑作らしいけど、今は山崎監督に対してそれを見に行くほどのモチベーションはありません。
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言わずもがな、原案となっているゲームをした方が有意義だし面白いです。
BRYAN SHINSEKAI『TAIWAN』
音楽活動を続けている中高の同級生の新曲。タイトルの通りアジアンテイストを取り入れていて、こういうのは好きです。正直、今までの曲は迷走している感じが否めなかったのですが、何か吹っ切れたような感じがします。
この時期のリリースでもサマーソング感が皆無なのも、彼らしくて好きだなぁ。
来月公開の『HALLO WORLD』という映画にも劇判で参加しているようなので、応援する気持ちを込めて見に行こうと思います。
BRIAN SHINSEKAI - TAIWAN (Official Video)
ROCK IN JAPAN2019
8/12、生まれて初めてフェスというものに参加してきました。
夏フェスというやつに生まれて始めてきたが、暴力的なまでの陽によってワンピースが大好きになってしまった。
— 真のづ (@shin_notturia) 2019年8月12日
Twitterでも話題になっていたスピッツの前前前世カバーを聴けたのもうれしかったですが、目当てにしていたCreepy nutsをほぼ最前列で見られたので、半日以上炎天下の中を歩き回ったりしましたが大満足です。
とくに気に入ったのをいくつか下に貼ります。
とにかく爽やか&ポップで可愛らしい。
声がアダルティっていうのはこういうのを言うのだと思う。ちょっと滑稽なくらい気取っちゃおう。
HIP HOPのこういうところが苦手な人もいるかもしれないけど、3:55まで待って聴いてほしい。